情報に振り回されない姿勢

社長の本音コラム

どこで読んだ記事だったか、夢を抱き日本へ渡ってきたベトナム人留学生の言葉が目に留まりました。

「日本へ来るまでは、日本は立派で偉大な国で、国民は国に誇りを持ち幸せを感じているのだろうと思っていたが、それは違っていた。電車内では疲れた顔の人をよく見る。あまり笑っていない。経済的豊かさは幸福に繋がるとは限らない。日本人は何のために頑張っているのか。」
という内容で、文末は
「幸福とは何なのだろうか…」
という言葉で締めくくられていました。とても考えさせられる文章だったので、印象に残っています。
最近つくづく思うのですが、テレビから伝えられるニュースは圧倒的にネガティブなものが多い。
ハッピーなニュースより、事件や事故を伝えるほうが人の関心を集められるからなのでしょう。
しかしオーバーに伝えて不安や恐怖を煽るようなニュースを目にするのは、あまりいい気持ちのするものではないですね。
日本は、目まぐるしく変わっていく世界情勢の影響をモロに受ける位置にあります。
景気がなかなか回復せず20年以上も賃金が上がらない中での値上げラッシュ。あと2年で団塊の世代が全て後期高齢者となることで、今後の社会保障費は膨らみ続けていく反面、未婚化、少子化は進み続けている。
もちろん事実ではあるのですが、正月早々にこんな話を見かけようものなら気分が滅入ってしまいます。
今の世の中、情報はいたるところに溢れています。ならばせめて自分がハッピーになる情報を選んで拾っていくほうがいいのではないでしょうか。
テレビを始めとしたメディアから流れてくる情報に対して過度に敏感にならず、自分の気持ちを大切にし、自分自身がとりたい行動をしていくことの先に「自分なりの幸福」が見えてくるのだと思うこの頃です。
そういう意味では、当社も周りの情報に過剰反応することなく、自分たちがしたいことを、自分たちができるスピードで確実に積み上げていきたい。その先に「あなたたちがいてくれて本当によかった」と地域のお客様から思ってもらえることを信じて…。
ちょっとシリアスモードですが(笑)今年も正しいと思うことを粛々と積み上げていく年にする所存です。
お客様、ご近隣の皆様、協力業者の方々、皆様にとっても良い年となりますよう。それでは本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ゆい工房代表取締役 渡辺陽一

渡辺陽一