しっかり優先順位をつけて予算決めを

社長の本音コラム

「ご予算はいくらですか?」
ご自宅をリフォームした経験のある方であれば、このように問いかけられたことがあるのではないでしょうか。

「それが分からないからプロに相談しに来ているのに…」
と困惑されるお客様の心情が想像できます。
なぜそうした食い違いが生まれるのかというと、双方の『予算』の捉え方の違いが原因ではないかと思います。
お客様の知りたい予算 ―『工事にかかる実費』は私ども建築店に相談しないとわかりませんが、『いくらまでには抑えたい』というお客様のご事情による予算はお客様が決めるものです。
私たち業者側がおたずねする時の予算は、後者の予算なのです。
たとえどんなに素晴らしいプランでも、お客様のご予算にあっていなければ実行できませんから。
一昔前は、お金の話をすると場をシラケさせてしまうなどの理由で、あえてお金の話はしないという時代もあったようですが、20年以上ものあいだ国民の給与所得が変わっていない現代において、お互い予算に対するシビアさはかなり増しているように感じます。
住宅は、建てる際も大きなお金が動きますが、建てた後も数十年住み続けるためには維持費や修繕費がどうしても掛かってきます。
建築後15年も経ってくる頃から水廻り設備機器の故障や、外壁や屋根のメンテナンスが必要になり、その後も10~15年間隔でまとまったお金が飛んでいきます。
タイミングが悪いことに、その頃はちょうどマイカーの買い替えや、お子さんの部活や習い事にお金が掛かってくる時期と重なってしまいますので、節約できるお金とできないお金を見極めながら優先順位をつけて判断していく必要があります。
高校卒業までのお子さんの教育費は節約できないけれどリフォームは節約できるものです。
建築店に相談に行かれる際は、これからの支出と収入を計算して『これくらいまでには抑えたい』という金額をしっかりお伝えになることを強くお勧めいたします。
リフォーム後もお客様が安心して笑顔で毎日過ごせるように、ゆい工房では様々な面からの情報提供やサポートをさせていただきます。

ゆい工房代表取締役 渡辺陽一

渡辺陽一