『自身の安定』には全く興味ありません

社長の本音コラム

『最近の若い者は…』テレビなどでご年配の方が昔を振り返ってこんな言葉を言っているのを見かけますよね!?
私自身も40代となり、最近の若者の言動に当時の自身の経験を重ねて落胆する部分もあれば、『逆にそんな柔軟な発想もあるんだな、凄いな』と刺激を受ける部分も多くあります。
学ぶことが多い若者(10代~20代)の言動には共通点があります。
それは今までの常識に捉われていないということと、とてもワガママに発想・主張しているということです。
昨今小売業の販売形態が変わっていき、リアル店舗からネット店舗へシフトしていっているのは皆さん知っていると思いますが、その影響をモロに受けているのは運送業者で、内部はかなり疲弊しているようです。
日時指定や時間変更にも柔軟に対応する姿勢は、お客様側から見ればとても利便性がよく気持ちの良い対応だと思いますが、前々からこれは過剰サービスなのではないかと思っていました。そしてその過剰サービスがお客様の新たな過剰要求を誘発させているのではないかと…。
私は『お客様は神様』という表現は嫌いです。
サービスを提供する側と受ける側の立場は対等であると思っているからです。
お客様が知らない情報やできないサービスを提供する対価としてお金をいただく。私たちのような提供側としてはサービスの質はずっと上げ続けていかなければなりませんが、それは私たちが成長していくことでお客様により高い品質の情報やサービスを提供できるようにしていくためであって、お客様の過剰要求に応えていくためでも、過剰サービスをしていくためでもありません。
時代が激しく移り変わっていく中で、お互いに『選択と集中』を迫られているような気がします。
話は変わりますが、主張できない人が増えているような気がするのは私だけでしょうか?
本当はこう思っている。本当はこうしたい。自分の意志はちゃんとあるのに、相手の気持ちを推し量るフリをして、大人の対応をするフリをしてしまう・・・。
忖度することがスマートな大人の対応なのでしょうか!?そんな風に感じる時が多々あります。 ただ単に本音を言うことでその場の雰囲気が乱れるのを恐れているだけなのではないでしょうか?私はそんな落ち着いた大人にはまだなれませんし、なるつもりもありません。思うことがあれば堂々と発言し、した方が良いと思うことであればどんどん行動していきます。
その結果、失敗もたくさんするでしょうし、後悔もたくさんあるかもしれませんが、そういった『自身の安定』には全く興味ありません。
『コラムでこんな事を書くはどうなんだ?』と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、私は『差しさわりのないコラム』よりも『本音のコラム』を書きたいと思っています。
そんなコラムがあってもいいと思いますし、自由に主張するという勇気を持つことも、今の若者から学ばせてもらったことの一つですから・・・。

渡辺陽一
渡辺陽一

この記事はニュースレターの文章から再構成しています。